東洋医学と鍼灸治療

「東洋医学」とは

広くはアジアから発祥した伝統医学全般をいい、インドのアーユルヴェーダなどはその存在を知られるところです。

一般的には中国伝統医学を単独で指すことも多い言葉で、鍼灸や按摩、漢方薬などが医学体系にあります。

チャクラ
チャクラ

その起こりは二千年前とも三千年前ともいわれ、対して現在主流である西洋医学の歴史は四百年程度のものです。

また、東洋医学は経験医学ともいわれ、古くから身体に現れる現象や変化の観察を積み重ねた統計医学として伝えられてきました。

解剖学によって発展した西洋医学と、生理学的な考え方に相違があるのも特徴的です。

西洋医学の発展により、外的要因の強い疾病に対する検査や手術、投薬といった対処法で、人類の健康や寿命は一層守られるようになりました。

しかし、検査結果に現れない内的要因の強い不定愁訴への対処法には、西洋医学は向きません。

科学技術の発達も乏しく、人類の暮らしがシンプルだった古き時代より研さんされてきた東洋医学の出番です。


東洋医学の根本的なスタンスは、大自然の中に生きる人間の身体に対しての医学です。

自然の天と大地から良いパワーを取り入れて、身体の中のバランスの乱れを元のありように戻すことで、その人の持つ自然治癒力が病を治していく、といった考え方の医学です。

西洋医学の不得手な部分を東洋医学が補うことで、暮らしと健康をより豊かなものにしてくれる、そんな気概を持って東洋医学に基づく治療にあたってまいります。

自然治癒力
自然治癒力

東洋医学の面白い考え方をちょっと聞きかじる

全身経絡図
全身経絡図

東洋医学には、独自の生理学が存在します。

人間の身体には「経絡」といわれる道筋が主要なもので十四本ほど存在し、「気・血・津液」(今風に、酸素や栄養素、血液や水液)が「経絡」を介して身体中を巡っています。

それら「経絡」各々に配された十二の「臓・腑」が、「気・血・津液」を取り入れたり精製したり栄養されたりすることで、人間の生命活動が成り立っています。

配された「臓・腑」各々の働きも、現代の解剖生理学とは考え方がだいぶ異なります。

例えば、心臓と解釈されがちの「しん 」の働きを取り上げます。

しんしんを臓する」、ここでの「しん」は精神活動(脳の活動やメンタル)と自律神経の働きのようなものを指し、それらが「しん」の中に貯蔵されている、としています。

「君主の官」といわれ、「臓・腑」の中で司令塔のような要の存在とされています。

血脈けつみゃくを司る」は、脈を介しけつを全身に運行させる働きを指しています。

ほかにも「しん」の液は「かん」、「つら」に反映する、「ぜつ開竅かいきょうする」、精神の現れは「」など、かなりユニークな働きや意味を持っています。

半分わかるような、わからないような…、といった感じなのが、東洋医学で「臓・腑」といわれているものの存在とその働きです。

気・血・津液
気・血・津液
臓・腑
臓・腑

色体表
色体表

そこへ更に、陰陽五行説という考え方も加わります。

陰陽太極図
陰陽太極図

陰陽説では「しん」は「少陰」、「心」と表裏する陽の腑は「小腸」です。

ちなみに「しん」と通じている「経絡」を、「手の少陰心経しょういんしんけい」といいます。

主な「経絡」の道筋はみな手や足から体幹(臓・腑)へ通じています。

例えば、顔のトラブルなのに手のツボが効くとか、お腹の不調なのに足のツボが効くなどといわれるのは、「経絡」の道筋によるものです。

また、五行説では「しん」は「木火土金水もくかどこんすい」の「」にあたります。

」は「もく」から生まれ「」を生む…といった五行の考え方で、各配当の「臓・腑」の関係が表わされます。

「火」の性質を持つ「心」は「木」の性質を持つ「肝」から生まれ「土」の性質を持つ「脾」を生む…、では「肝」が弱ったら「心」や「小腸」はどうなるか? などと、五行の性質や陰陽関係を踏まえて考えを広げていきます。

手の少陰心経
手の少陰心経

五行説
五行説

そのほか、診察法にも独自性があります。

例えば、身体に触れて診断する「切診」のひとつである「脈診」では、脈を診る手の左右と手首からの位置で、それぞれに「臓・腑」が配当され、「臓・腑」の調子が脈状に現れると考えます。

「心・小腸」の脈であれば、左手の橈骨動脈上で手首ぎりぎりのポイント(「寸」の位置)でわかります。

脈状が強い、早い、沈んでいる、ころころしているなどを診て、更に他の「臓・腑」の脈状と比較検討して診断につなげていきます。

脈診
脈診

ほんの少し東洋医学の生理学や診断学を聞きかじっただけでも、独特過ぎてちんぷんかんぷんかもしれません。

東洋医学的な考え方を用いて治療をするためには、更に独自の病理学も加わり、一層複雑になります。

そんな奥深さやスケールの大きさも、興味深く感じていただけると幸いです。

「鍼灸治療」とは

中国伝統医学発祥の鍼灸治療ですが、日本に伝来したのち、江戸時代以降、独自に発展していきました。

道具としての鍼も進化を遂げ、現代日本では「和鍼わしん」といわれる髪の毛よりやや太いくらいの鍼が主流です。

また、鍼の刺入の際「鍼管しんかん」という管に鍼を通し、鍼管から少し出た鍼の柄の部分(鍼柄しんぺい)を、指でトントン叩くように弾入することで、痛みなく施せるようになりました。

「中国鍼」と呼ばれる鍼は太く、鍼柄を持ってダイレクトに深刺しするため、鍼の刺激も強く、手技にも大きな違いがあります。

治療法においても多くの流派が生まれ発展し、「経絡治療」も昭和に入ってから体系立てられた日本独自の治療法です。

現在「中医学」といわれている中国由来の治療医学も、百年ほど前に整理し直された治療法です。

耳ツボや足ツボなども新しい考え方で、後からできたツボだったり、美容としてのお顔の鍼が発展してきたのも、この十数年の間です。

鍼管しんかんから少し出た鍼柄しんぺい
指でトントンと優しく叩いて身体に打ちます

管鍼法によって低刺激で優しく刺入するのが、
日本人の身体にあった和鍼の施し方です


 

お灸の治療も変化しており、昔は大きく丸めたもぐさを直接背中などに据え、あえて火傷痕を作り、その傷が癒えていく過程の中で自己免疫力を向上させる、といった過激な治療が存在しました。

他にも、米粒の半分ほどに小さく捻ったもぐさをツボに何壮も据えたり、小指の先ほどのサイズで三角錐に形作ったもぐさを据えたりする灸法は、現在もおこなわれている治療法です。

今は肌に痕が残るような治療は敬遠される時代、お灸の素晴らしい効能は残しながらも、心地良く気軽に据えられる せんねん灸のような「台座灸」が登場しました。

三角錐に形作ったもぐさと半米粒大に捻ったもぐさ
三角錐に形作ったもぐさと半米粒大に捻ったもぐさ
台座灸
台座灸

現代の鍼灸治療には、東洋伝統医学に寄らず、解剖学や運動力学等の考え方を取り入れた、現代医学的な治療法も多く存在します。

また、鍼灸治療を行なっている治療院の数だけ治療法がある、と言ってよいほど多種多様です。

鍼灸治療の効果は、血流の改善、筋肉や神経の緊張緩和、痛み症状の軽減、治癒力や免疫力の向上等々、さまざま挙げられます。

そんな鍼灸治療ですが、効果についてのメカニズムはまだ解明しきれていません。

それは生命の不思議が解明されていないのと同じく、しばらくは未知の部分なのでしょう。

が、そこにこそ、鍼灸治療が奇跡的な効果を上げる大きな可能性が秘められていると考えます。

そして、鍼灸の未知の可能性を引き出せるのは、大自然と人間の繋がりや自然治癒力がベースにある、東洋医学の考え方だと言えるでしょう。

身体が表す状態、治療による変化や反応を、治療家は身体の声として聴く、東洋医学の考え方に基づき、可能性を求め更に治療法を模索する…

大昔より続く治療家たちの膨大な研さんが、今なお現代の鍼灸治療家に教えてくれているのです。

ご予約・お問合わせ

診療時間:午前9時~12時/午後2時~6時(不定休)

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アクセス & MAP

電車&バスでお越しのご案内

  • 埼玉高速鉄道線:新井宿駅よりバス約5分、バス停:神根小学校 下車
  • JR京浜東北線:川口駅 西川口駅 蕨駅よりバス約20分、バス停:神根小学校 下車
  • JR武蔵野線;東川口駅よりバス約20分、バス停:神根支所 下車

※JR線でお越しの方、タクシーご利用の際は武蔵野線 東浦和駅(最寄り駅)をおすすめ致します。


車でお越しのご案内

はじめてお越しの方は、「グリーンセンター」という川口市 市営の植物園を目印にお越しください。

当院は、「高速 東京外環自動車道」と「国道298号線(外環道)」が走る南側、「国道122号線」が走る西側、「埼玉県道1号線(第二産業道路)」が走る東南側に位置しています。

「神根小学校」と「道合交番」の間にある小道を南下すると、すぐ左手に当院がございます。


ガレージ壁面に付いたメイン看板です
ガレージ壁面に付いたメイン看板です
ガレージ横の表札下インターフォンを押してください
ガレージ横の表札下インターフォンを押してください
最大4台停められる駐車スペースがございます
最大4台停められる駐車スペースがございます

看板を目印にお越しください

バス停や交番の道にポール看板があります。80メートルほど坂道を降った左手が当院です
バス停や交番の道にポール看板があります。80メートルほど坂道を降った左手が当院です
利豊商事とパラマウントケアサービスの間の道入口に看板があります。120メートルほど登った(途中から登り坂)右手が当院です
利豊商事とパラマウントケアサービスの間の道入口に看板があります。120メートルほど登った(途中から登り坂)右手が当院です
敷地中央の正面玄関が当院入口です
敷地中央の正面玄関が当院入口です